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【蚊帳織りとは】

蚊帳生地とは、以前蚊をよけるために使われていた平織りの生地のことです。他の生地に比べて編み目が大きいため、通気性や速乾性に優れています。

よく似たものにガーゼ生地がありますが、蚊を通さない程度には目が細かいこと、製織後に目がずれないよう糊付け加工することが多く硬い、生地の目(格子)がはっきりしている、以上の3点が違いとして挙げられます。このサイトで私たちが扱う「蚊帳織り」とは蚊帳生地を織る技術のことを指します。

​【蚊帳織りの歴史】

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中国の呉から技術者が渡来し、日本に蚊帳生地が伝わりました。奈良が都だったことや麻の栽培が盛んだったことから、奈良でよく作られるようになりました。室町時代には蚊をよけるための「蚊帳」としてこと生地が使われ始めましたが、当時は高級品だったため主に貴族や武士が使用していました。蚊帳織りが広まると麻以外の素材でも作られるようになり、次第に一般家庭にも普及しました。生活様式の変化に伴い蚊よけとしての「蚊帳」は次第に使われなくなりましたが、蚊帳生地は形を変え現代の生活でも多く使われています。(※【現代の使われ方】参照)

【現代の使われ方】

布巾、襖地、自動車シート用難燃補強基布、寒冷紗、フィルター基布、帆布、網戸、床材、基布等の産業資材、ストールやシャツ等アパレル生地など形を変え現代の生活でも多く蚊帳織りの技術は使われています。しかし、繊維業界は、価格の安い輸入品、原材料の高騰、人材難などにより厳しい状況にあるため徐々に衰退しており、課題の1つと言えます。

(上島織布工場 上島雄二様より)

奈良県織物工業共同組合に所属している上島織布工場は織物ふすま紙を使用したiPhoneケースや和風ポストカードなど様々な蚊帳製品を製作されている企業です。

​【奈良で蚊帳製品が買えるお店】

吉田蚊帳

〒630-8384 奈良県奈良市芝新屋町1

ねっとわーくぎゃらりーならっぷ

〒630-8371 奈良県奈良市光明院町5番地

麻布おかい奈良店

〒630-8217 奈良県奈良市橋本町7―1

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